地域を浄める子ども伝統行事 神奈川県無形民俗文化財
特徴・見どころ
大磯町の西小磯地区で今も続く伝統の七夕行事です。子どもたちが竹飾りを持ち寄って、地区の道祖神をまわって笹を地面に叩きつけてお祓いをしながら、七夕踊りで家々を巡ります。その竹飾りを束ね、龍をかたどった竹神輿を担ぎ、
「エイトウサッセイラッショウコウライ」と唱えながら練り歩き、翌朝には大磯の海に流します。お盆に祖先の霊を迎えるために、地域を浄める「禊」の意味で、豊作と雨ごいの祈念を込めた行事が今も続けられており、神奈川県無形民俗文化財となっています。
歴史
かつては疫病をお祓いする意味で始まり、盆のオショロサン(祖先の霊)を迎える前に、子どもたちで村中を浄める行事でした。昔は男子のみ参加の行事でしたが、少子化と時代の変化に合わせてかたちを変えながら、今も続けられている伝統行事です。
画像出典先:タウンニュース、大磯町観光協会