想いと伝統を繋ぐ「わら馬」 「すさき女子」の女性パワー
特徴・見どころ
高知県須崎市では、一般的な華やかな飾りとは違う、昔から続く「七夕飾り」の独自の文化が今も残っています。まずは災い除けの意味をもった「わら馬」です。雄と雌一対の「わら馬」や独特の飾りや供え物をする、古くからこの地域に伝わる七夕まつりを、次世代に伝えていこうという取り組みが地元の醤油屋さんの女将を中心に2008年から続けられています。武家屋敷風古民家を会場に、わら馬作りのワークショップや機織り体験、七夕まちあるき、キャンドルナイトに七夕茶席など。仕掛け人は「すさき女子」と呼ばれる元気溢れる女性たちで、ユニークな視点の企画で、須崎の町を七夕の前の準備から盛り上げています。須崎駅から西町商店街にも短冊飾りと一緒に子どもたちの力作のわら馬も飾られます。今なお細々と根付いている地域の風習を伝え、残していくための課題と向き合う人々を応援したくなる七夕まつりです。
歴史
この地方の七夕は大冒疫(今でいうインフルエンザ)などの疫病が流行したときに七夕様に願掛けしたことから始まったと言われています。本来は、旧暦の7月6日に行うものですが、二期作が始まったあたりから新暦に変わりました。
画像出典先:高知新聞、暮らすさき