素盞嗚尊伝説の地 七夕の早朝からしめ縄の授与
特徴・見どころ
和歌山県海南市にある伊勢部柿本神社では天照皇大神をお祀りし、元伊勢の伝承をもつ神社です。元伊勢というのは、伊勢の神宮が今の地(三重県伊勢市)に鎮座される前に、理想の土地を求めて各地を転々とした際に、一時的に祀 られたという伝承をもつ神社のこと。本殿には京都八坂神社と同じ素盞嗚尊が祀られているため、「祇園祭」と呼ぶ七夕の神事が行われています。7月7日の早朝に疫病や邪気を祓い、しめ縄を授与と七夕笹の奉納をします。これは素盞嗚尊が南海を旅された時にもてなしてくれた貧しい民に感謝して、しめ縄を贈ったとされる故事に由来しています。しめ縄は輪(茅の輪)にして疫病われています。除けのお守りとして、家玄関や神 棚に飾られます。
歴史
元伊勢としての伝承をもつ歴史ある神社ですが、豊臣秀吉による紀州攻めで、社殿を焼失してしまいました。その後、江戸時代初期に今の地に再興され、1869年(明治)より伊勢部柿本神社と改称し、近隣の鎮守社を境内社として、今日に至ります。
画像出典先:和歌山市観光協会