井戸替えの七夕行事を復活 砂文字に線香の灯が幻想的
特徴・見どころ
昔、七夕に井戸替えを行うのはお盆を迎える前の準備として全国的な習慣でした。戦後、途絶えていた伝統の七夕行事を地域の協力で復活させて続けられています。まず井戸の横に、千曲川から運んできた砂で「天之川」の 文字を浮かび上がるように作り、周りを笹竹などで飾ります。井戸を覆う屋根の4本の柱に短冊を付けた笹と灯籠が飾られ、砂文字の上に線香を立てると幻想的な光景が浮かび上がります。この七夕行事は、井戸替えの風習と中国伝来の星祭りが結びついて生まれたものと言われ、伝統行事の継承は地域の世代間の交流の橋渡しにもなっています。上田市踏入地区では1950年ごろまでは毎年行われていました。自治会のサークル「茶話踏入」の活動により1995年から復活し、
伝統行事を継承しています。2006年には「日本の七夕百選」に選ばれました。
画像出典先:七夕文化