「天照大神」を祀る伊勢神宮への道中にあたる鈴鹿で唯一残る酒蔵「清水清三郎商店」。『倭姫命世記(やまとひめのみことせいき)』(1275~1288頃)に「味酒鈴鹿国(うまさけすずかのくに)」という記述があり、今も辞書で「うまさけ」と引くと、「旨酒/味酒=うまい酒。よい酒。(中略)酒の産地として有名なことから(中略)鈴鹿にかかる」(大辞林)とあり、味(うま)酒(さけ)は鈴鹿にかかる枕詞として現在に伝えられています。その伊勢神宮の直轄である織姫神社は、伊勢神宮「天照大神」の絹の衣を縫っていた織師と織女を祀る神社であることから、唯一の鈴鹿の酒「作」は、まさに七夕に飲むべきお酒と言えます。