祭りの主役は子どもたち 伝統ある民俗行事として無形民俗文化財に
特徴・見どころ
宿場町として栄えた角田市金津地区。商店街に飾られるのは、地元の子どもたち手作りの「カラオクリ」と呼ばれる七夕飾りです。子どもたちは町ごとに子ども組を組織し、18時頃から組ごとに隊列を組んで、提灯をかざして大将の拍子木に合わせ、全員で新古今集の短歌の一首「七夕の と渡る舟の 梶の葉に いく秋かきつ 露の玉づさ」を唱和しながら、金津の町を何度も練り歩きます。竹飾りの「カラオクリ」は「空送り」のことで、「本送り」である提灯行列に対しての呼称です。つまりこの七夕は「星祭り」ではなく、邪霊を鎮送する「送り行事」と考えられます。
歴史
370年以上も前の藩政時代から続いています。災厄を祓い、その年の豊作や子どもの成長を祈願する祭りとして伝承されてきました。1997年に宮城県指定無形民俗文化財に、2013年に国の選択無形民俗文化財に指定され大切に受け継がれています。
写真出典先:GO!角田